自衛消防技術試験の合格率まとめ|直近の推移データと対策のポイント

「自衛消防技術試験の合格率は70%前後」とよく言われますが、実際には試験の回によって60%台から80%台まで大きく変動しています。この記事では、直近の合格率データを回ごとに整理し、なぜこれだけ差が出るのか、対策としてどう考えればいいのかをまとめます。

目次

1. 結論:合格率は60〜85%の範囲で変動、平均すると70%前後

直近の実施結果を見ると、自衛消防技術試験の合格率はおおむね56%〜84%程度の範囲で回ごとに変動しており、ならすと70%前後に落ち着く、というのが実態に近い言い方です。「決して簡単ではないが、極端に難しくもない」試験である一方、回によっては合格率が6割を切ることもあるため、「70%なら余裕」と油断するのは禁物です。

2. 直近の合格率データ一覧

公表されている直近の実施結果をもとに、回ごとの合格率と受験者数を整理しました。

実施時期合格率受験者数
2025年4月14日67.3%254名
2025年4月7日60.7%112名
2025年3月24日68.0%122名
2025年3月18日70.2%124名
2025年3月14日75.3%227名
2025年3月6日78.0%241名
2024年11月1日75.6%135名
2024年10月23日82.7%139名
2024年10月9日63.3%139名
2024年9月12日56.4%264名
2024年9月6日75.2%254名
2024年8月27日84.0%244名

2023年度についても、複数回の実施で62.6%〜74.1%の範囲というデータが確認できます。このように、同じ試験・同じ会場であっても、回によって合格率が20ポイント近く変動することは珍しくありません。

最新の合格率は、東京消防庁が実施回ごとに「過去3回の合格率」として公式サイトで公表しています。受験を検討する際は、必ず最新のデータを公式サイトでご確認ください。

3. なぜ回によって合格率が大きく変動するのか

表を見ると分かるとおり、受験者数がおよそ110名〜260名程度の間で回ごとに変わっており、合格率もそれに応じて変動しています。主な要因として、次のようなことが考えられます。

  • 受験者層の違い:会社の指示で受ける未経験者が多い回と、自主的に申し込む実務経験者が多い回とでは、準備のかけ方に差が出やすい
  • 実施時期:人事異動や新入社員配属のタイミングと重なる回は、対策期間が短い受験者の割合が増えやすい
  • 問題の組み合わせ:出題される個別の問題セットによって、体感的な難易度に差が出ることがある

いずれも受験者側でコントロールできることではないため、「今回は易しい回に当たるかどうか」に期待するのではなく、どの回に当たっても対応できるだけの準備をしておくことが現実的な対策になります。

4. 合格率よりも重要な「各科目60%以上」という基準

合格率の数字以上に意識すべきなのが、合格基準が総合点ではなく「各科目60%以上」であるという点です。筆記試験は3科目(火災及び地震に関する基礎的な知識・自衛消防業務に関する実務・消防関係法令)に分かれており、得意科目でどれだけ高得点を取っても、1科目でも6割を切れば不合格になります。

特に出題数が5問しかない「消防関係法令」は、2問間違えると即座に基準未達となるため、出題数の少なさに油断せず、優先的に対策しておく価値があります。科目別の出題内容と対策の優先順位については、以下の記事で詳しく解説しています。

自衛消防技術試験の学科対策|科目別の出題数と頻出ポイント

5. 合格率のデータから見える対策のポイント

今回のデータから言えることをまとめると、次の3点に集約されます。

  1. 「合格率70%」を額面通りに受け取らない:回によっては56%まで下がることもあるため、平均値だけを見て安心しない
  2. 捨て科目を作らない:総合点ではなく科目ごとの基準なので、苦手科目を残したまま本番に臨まない
  3. 直前の運任せにしない:どの回に当たっても対応できるよう、出題範囲全体を平均的に仕上げておく

具体的な勉強時間の目安やスケジュールについては、以下の記事にまとめています。

自衛消防技術試験の勉強法|独学で合格するための勉強時間とスケジュール

6. まとめ

  • 直近の合格率は回によって56%〜84%まで変動し、平均すると70%前後
  • 受験者数はおよそ110〜260名程度で回ごとに変動し、これが合格率の振れ幅にも影響している
  • 合格基準は総合点ではなく「各科目60%以上」。苦手科目を残さないことが最優先
  • 平均合格率の数字だけに安心せず、どの回に当たっても対応できる準備を心がける

試験制度全体の解説や、受験資格・出題科目の詳細は、以下のピラー記事にまとめています。オリジナル問題を使ったスキマ時間の対策もあわせてご覧ください。

自衛消防技術試験とは?合格率・出題科目・独学の勉強法を徹底解説【2026年最新】


本記事の合格率データは、東京消防庁が公表している実施結果をもとに集計・引用しています。最新の合格率・実施結果は、必ず東京消防庁の公式サイトでご確認ください。回ごとの数値は今後の実施結果により更新される可能性があります。

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