警察庁が公表している「令和7年における警備業の概況」には、令和7年12月末時点の警備業者数、警備員数、年齢構成、検定合格証明書の交付件数などがまとまっています。この記事では、警備員や警備員を目指す人に関係の深い数字を、表を使って整理します。
この記事の要点
- 令和7年末の警備業者は10,949業者、警備員は596,985人で、どちらも前年より増えています。
- 警備員を年齢別に見ると、60歳以上が282,509人で、全体の約47%にあたります(表の数字からの計算値です)。
- 令和7年中に交付された検定合格証明書は、1級が1,760件、2級が14,013件で、交通誘導警備業務2級が最も多くなっています。
何が公表されたのか
警察庁生活安全局生活安全企画課の資料「令和7年における警備業の概況」は、令和7年12月末現在の状況をまとめたものです(特記のある項目を除く)。資料そのものには公表日の記載がありません。兵庫県警備業協会は、2026年7月23日付で警察庁のホームページに公開されたと案内しています。
資料には、警備業者と警備員の数、業務区分ごとの業者数、機械警備業の状況、検定合格証明書や指導教育責任者資格者証の交付件数、法令違反や行政処分の件数、表彰の件数などが載っています。
数字で見る警備業の現在地
警備業者と警備員の数
令和7年末の4条業者(警備業の認定を受けた業者)は10,949業者で、前年より138業者(1.3%)増えました。警備員は596,985人で、前年より9,137人(1.5%)増えています。内訳は、男性551,681人、女性45,304人(7.6%)です。
| 年末 | 警備員の総数 | 常用 | 臨時 |
|---|---|---|---|
| 令和3年 | 589,938人 | 536,237人 | 53,701人 |
| 令和4年 | 582,114人 | 532,322人 | 49,792人 |
| 令和5年 | 584,868人 | 534,983人 | 49,885人 |
| 令和6年 | 587,848人 | 536,220人 | 51,628人 |
| 令和7年 | 596,985人 | 545,879人 | 51,106人 |
表は、資料の年別推移の表をもとにしています。令和4年を底に、警備員の総数は毎年増えています。
年齢別の警備員数
| 年齢 | 警備員数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 30歳未満 | 65,028人 | 10.9% |
| 30〜39歳 | 52,968人 | 8.9% |
| 40〜49歳 | 78,479人 | 13.1% |
| 50〜59歳 | 118,001人 | 19.8% |
| 60〜64歳 | 75,001人 | 12.6% |
| 65〜69歳 | 78,496人 | 13.1% |
| 70歳以上 | 129,012人 | 21.6% |
60歳以上の合計(60〜64歳、65〜69歳、70歳以上)は282,509人で、全体の約47%です。この合計は、表の数字を足して出したもので、資料に書かれた数字ではありません。また、在職年数では、3年未満の人が約4割(1年未満18.3%、1〜3年未満21.4%)、10年以上の人が29.1%でした。
業者の規模
警備員が100人未満の業者は9,885業者で、全体の90.3%を占めます。警備員が5人以下の業者も2,912業者(26.6%)あります。営業所が主たる営業所1か所だけの業者は9,219業者(84.2%)です。
業務区分ごとの警備業者数
| 業務区分 | 業者数 | 割合 |
|---|---|---|
| 交通誘導警備 | 8,241業者 | 75.3% |
| 施設警備 | 6,690業者 | 61.1% |
| 雑踏警備 | 5,164業者 | 47.2% |
| 貴重品運搬警備 | 596業者 | 5.4% |
| 機械警備 | 512業者 | 4.7% |
1つの業者が複数の業務区分を行う場合は、それぞれに数えられています。そのため、合計は業者の総数(10,949業者)と一致しません。機械警備業の対象施設は3,525,422か所で、前年より101,952か所(2.9%)増えました。一方、機械警備業者は512業者で、前年より30業者減っています。
検定と資格に関する数字
資料には、検定合格証明書の交付件数も載っています。交付件数には、検定合格者審査によるものも含まれます。
| 令和7年中の交付件数 | 空港保安 | 施設 | 雑踏 | 交通誘導 | 核燃料物質等運搬 | 貴重品運搬 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1級 | 552 | 632 | 350 | 143 | 10 | 73 | 1,760 |
| 2級 | 1,336 | 3,539 | 1,899 | 6,282 | 21 | 936 | 14,013 |
令和7年12月末の時点で、何らかの検定合格証明書を持つ警備員は161,019人です(全警備員の約27%。この割合は計算値です)。警備員指導教育責任者資格者証は、令和7年中に14,224件が交付され、何らかの資格者証を持つ人は73,091人でした。
この資料に載っているのは交付された件数で、受験した人の数や合格率は分かりません。
法令違反・行政処分・表彰
警備業法などの違反件数は、令和7年は合計1,708件で、令和6年の2,112件から減っています。警備業者の件数には、他の法令の違反も含まれています。行政処分は令和7年中に129件(指示116件、営業停止12件、認定取消1件)でした。
表彰は228件で、そのうち警備員への表彰は139件でした。警備員への表彰のうち、特殊詐欺の未然防止によるものは24件です。
現場や受験者への影響
この資料は、警備業全体の数字をまとめた統計です。個々の警備員の働き方や、検定の難しさがどう変わるかについては、資料から読み取れません。現時点では分かっていません。
確認できるのは、警備員の総数が増えていること、60歳以上の警備員が多いこと、3年未満の在職者が約4割いること、そして令和7年中に2級の検定合格証明書が14,013件交付されたこと、までです。
今後の注目点
警察庁は、年ごとに警備業の概況を公表しています。次の概況で、警備員の数や年齢別の割合がどう変わるかは、今の時点では分かりません。
なお、警察庁の「警備業への外国人材の受入れに関する検討会」の第1回の資料には、令和7年末の外国人警備員を7,270人とする数字が載っています。同じ資料の今後のスケジュール(案)では、第2回を令和8年10月に開く予定とされています。これは案であり、決まった内容ではありません。
みなさんの職場はどうですか
数字は全国をまとめたものです。みなさんが働いている職場や、これから目指す現場の年齢層・業務は、この数字と比べてどうでしょうか。コメントで教えてください。
最終更新日:2026年10月12日
出典
- 警察庁「令和7年における警備業の概況」(本文の表と数字はこの資料によります)
- 警察庁「警備業への外国人材の受入れに関する検討会」第1回資料(外国人警備員の数と開催予定の案はこの資料によります)
- 兵庫県警備業協会「令和7年における警備業の概況について」(公開日の案内)
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