この記事の要点
- 集合方式は記述式:設備の正式名称(漢字)と、行動の順序を言葉で説明できるようにする
- 個別方式は実務と声かけ:基本7項目の手順を頭に入れ、声に出して動作を行う
- 午前の筆記突破が最優先:実技に進むためには、まず学科試験(筆記)を確実に通すことが前提
自衛消防技術試験の実技試験について、「集合方式と個別方式で何が違うのか」「どんな対策をすればいいのか」と不安を感じていませんか?
この記事では、実際に一発合格した対策アプリ開発者の視点から、集合方式(記述)と個別方式(実動)のそれぞれの攻略法と、押さえておくべき実技の7大項目についてわかりやすく解説します。
1. 実技試験の全体像:集合方式と個別方式の違い

自衛消防技術試験の実技試験は、「集合方式」と「個別方式」の2つの形式で実施されます。
| 形式 | 試される力 | 試験内容 | 制限時間・問題数 |
|---|---|---|---|
| 集合方式 | 知識を言葉で順序立てて説明する力 | 記述式試験(ペーパーテスト) | 記述3問(15分) |
| 個別方式 | 体を動かして手順どおりに操作する力 | 実動試験(実機操作・声かけ) | 行動2問(約5分) |
※個別方式は7つの実技項目のうち、ランダムで2つの課題が出題されます。どの課題が当たっても対応できるよう、まんべんなく手順を頭に入れておく必要があります。
なお、受験手数料は5,400円(非課税)、合格後の認定証交付手数料が1,700円(非課税)です。試験時間や区分の詳細は年度によって変わる可能性があるため、申し込み前に必ず東京消防庁の受験案内で最新の情報を確認してください。
2. 集合方式(記述式)の攻略ポイント
集合方式は「筆記の記述版」です。対策のポイントは以下の3点です。
対策の3つのポイント
- 設備の名称を漢字で書けるようにしておく
- 「差込式ホース」「易操作性1号消火栓」「発信機」「地区音響装置」「差動式スポット型感知器」など、読めるけれど書けない用語を漢字で正確に書けるよう練習しておきましょう。
- 手順を「順番どおり」に説明できるようにする
- 「火災を発見したときの行動を順に書きなさい」といった問われ方をします。「発見 → 通報(119番)・館内周知 → 初期消火 → 避難誘導」といった大きな流れを言葉で順序立てて書けるようにします。
- 短くていいので、必ず何か書く
- 部分点が狙えるため、空欄で提出せず覚えているキーワードを必ず記述しましょう。
3. 個別方式(実動)で押さえるべき基本7項目
実技試験で扱われる基本の7項目と、それぞれのチェックポイントです。
【個別方式の対象 7大項目】
① 消火器・屋内消火栓
- 消火栓の操作手順(1号 / 易操作性):
- 扉を開けて発信機のボタンを押す(ポンプ起動)
- ホースを伸ばし、よじれがない状態にする
- ノズルを構え、バルブを開ける
- ポイント:途中で「放水始め!」「放水やめ!」と声に出して動作を行うことが重要です。
② 非常放送設備
- 放送手順:指定された階で火災が発生した想定で館内放送を行います。
- チェックポイント:
- 出火階と、その直上階・地階を優先して放送しているか
- 落ち着いた口調で、具体的な避難方向を伝えられているか
- 「エレベーターは使わず階段で避難してください」という重要指示を入れる
③ 緩降機(かんこうき)
- 手順:取付具にフックを確実にかける ➔ リールを投げ落とす前に「下に人がいないか確認!」 ➔ ベルトを脇の下に通して締め具を締める。
④ 心肺蘇生・AED
- 手順:反応の確認 ➔ 応援要請(119番通報・AED手配を指名) ➔ 呼吸確認(10秒以内) ➔ 胸骨圧迫(30回、1分間100〜120回テンポ) ➔ AED操作。
- ポイント:解析時・ショック時は「離れてください!」と周囲の安全を確認します。
⑤ 包帯法・傷病者管理
- 手順:直接圧迫止血(清潔な布で傷口を強く押さえる) ➔ 三角巾で腕を吊る(結び目が首の真後ろに当たらないようずらす) ➔ 声をかけて安心させ保温する。
4. 試験当日の服装と「長い待機時間」の過ごし方
当日の服装
- 服装指定:特に指定はありません。
- おすすめ:実技で体を動かすため、動きやすい服装と靴(スニーカーなど)が無難です。現場帰りの警備員・防災センター要員の方は、会社の制服や作業着で受験されるケースも多く見られます。
実技試験(個別方式)までの「長い待機時間」の過ごし方
集合方式が終わった後、個別方式が始まるまでに1〜2時間以上の待機時間が発生することがよくあります。
Q. 待機時間はどう過ごす? A. 参考書やスマホアプリでの復習が可能です。 待機スペースでは、参考書の確認やスマホアプリを使った最後の復習を行って時間を有効活用しましょう。(※試験室への持ち込み・使用ルールの指示には従ってください)
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【体験】実技試験の出題形式を体験してみよう
集合方式でよく見られる「手順を並び替える」形式を、当サイトのオリジナル問題で体験してみましょう。
問題(集合方式・手順並び替え形式)
防災センターで自動火災報知設備の受信機が作動し、火災発生の一報を受けた際の対応手順として、正しい順序に並び替えなさい。
A. 現場に急行し、火災か非火災報かを確認する
B. 受信機の地区表示灯等で発報場所を確認する
C. 状況に応じて、初期消火・通報・避難誘導などの対応を判断する
解答
正しい順序:B → A → C
まず受信機の表示で発報場所を確認し、次に現場へ急行して実際の状況(火災か誤報か)を確認したうえで、初期消火や通報、避難誘導といった具体的な対応に移ります。この「確認してから行動する」という順序を飛ばしてしまうと、誤報への過剰対応や、逆に本当の火災を見逃すといったミスにつながります。
このような並び替え・穴埋め形式の練習問題を、当サイトのアプリ「自衛消防技術試験対策アプリ」の実技模擬テスト機能で複数演習できます。
5. 【FAQ】実技試験に関するよくある質問
Q1. 実技試験は厳しく減点されますか? A. 極端に厳しい採点ではありません。 手順に詰まった際に試験官がヒントをくれたという受験者の声もあり、基本的な流れと声出しができていれば過度に恐れる必要はありません。
Q2. 科目免除や実技の再受験はできますか? A. 条件により免除制度があります。 一定の資格保有者は消防関係法令が免除される場合があります。詳細な条件や再受験ルールは最新の受験案内をご確認ください。
まとめ
- 集合方式は記述対策:漢字表記と行動の順序を言葉で説明できる状態にしておく
- 個別方式は基本7項目の手順暗記:声に出して確認しながら動くことが評価に繋がる
- まずは午前の筆記突破が最優先:筆記に通らなければ実技には進めないため、問題演習の積載量が大切
実技の不安は手順の暗記で解消できます。まずは筆記試験を確実に突破できるよう、学科の演習をしっかり積み上げていきましょう!
筆記の対策については下記ににまとめています。
